Googleの口コミへの返信文をChatGPTで作るには?
工務店・住宅会社のGoogle口コミへの返信を、ChatGPTで下書きする手順です。星の数別の方針、コピーできる指示文3本、低評価で事実を作らせない書き方、投稿前の確認表、架空の完成例まで。入力ツール付き。
この記事の要点
- 返信はAIが下書き、事実の確認と投稿は担当者・責任者が行う
- 星の数ごとに、返信で触れること・書かないことを先に決める
- 低評価は、社内で確認できた事実だけを根拠にする
- 指示文3本・完成例(架空)・投稿前チェックを掲載。入力ツールで指示文を自動で組める
ChatGPTは、Googleの口コミへの返信文を下書きする道具として使えます。書かせるのは言い回しだけで、事実の確認と投稿の判断は人が行います。星の数ごとに方針を決め、社内で確認できた事実だけを根拠に渡します。入力用の指示文ビルダーも用意しました。
返信は5つの手順で作る
全体像は次のとおりです。各手順は、後の節で指示文つきで説明します。
- 担当者が、口コミ本文から氏名・住所・現場名を伏せる
- 社内の記録で確認できた事実を、短いメモにする
- 星の数に合わせて、返信の方針を決める
- 指示文でChatGPTに返信案を2案、作らせる
- 担当者と責任者が事実を照合し、承認してから投稿する
投稿の操作は、AIには任せません。公式ヘルプによると、返信にはビジネスのオーナー確認が必要です。
どのAIに何を任せる?
AIが担当するのは、言い回しの下書きです。何を認めるか、何を約束するかは、人が決めます。
| 担当 | 今回の役割 |
|---|---|
| ChatGPT | 口コミを受け止める文面を、2案作る |
| 担当者 | 事実メモの用意、返信案と記録の照合 |
| 責任者 | 責任・補償にかかわる表現の判断と、投稿の承認 |
AIは、書かれていない事情を一般論で補うことがあります。確認できていない事実は、返信に入れません。
入力してよい情報はどこまで?
口コミは公開されている文章ですが、お客様の個人情報が含まれることがあります。入力前に、次の3点を確認します。
| 確認すること | 実務でのやり方 |
|---|---|
| 社内ルール | 外部AIへの入力が認められているか、上司や管理者へ先に確認する |
| 匿名化 | お名前・住所・現場名・担当者名は、[お客様]のように伏せる |
| 社内情報 | 原価・契約金額・他のお客様の情報は入れない |
学習への利用設定は、サービスやプランで異なります。各社の公式ヘルプで確認してください。
星の数で、返信の方針を決める
先に方針を決めてから書かせると、文面がぶれません。次の表は、そのまま社内の叩き台にできます。
| 星 | 返信の方針 |
|---|---|
| ★5・4 | お礼を述べ、触れられた点を1つ受け止める。宣伝は入れない |
| ★3 | お礼と、改善点への受け止め。確認できた事実だけを添える |
| ★2・1 | 受け止めを先に書く。事実が確認できるまで断定しない。詳しく伺いたい旨を案内する |
低評価では、反論や言い訳に聞こえる書き方を避けます。事実が確認できていない段階では、責任の所在にも触れません。
星の数と事実が食い違うとき
星は低くても、本文は感謝のことがあります。その逆もあります。方針は、星ではなく本文で触れられた内容を基準に決めます。迷うときは、責任者に確認してから書きます。
コピーして使う指示文3本
[ ]の中は、案件に合わせて置き換えます。置き換え箇所は、次の表のとおりです。
| [ ]の中 | 入れるもの |
|---|---|
| [口コミ本文] | 伏せ字にした口コミ本文 |
| [星の数] | 1〜5の数字 |
| [連絡先] | 指示文3で使う。連絡先は担当者が投稿前に入れる(AIには作らせない) |
| [確認済みの事実] | 社内の記録で確認できたことだけ。なければ「なし」 |
指示文1:口コミの内容を分ける
返信の前に、何が書かれているかを整理します。
次の口コミを読み、内容を整理してください。
【星の数】[星の数]
【口コミ本文】
[口コミ本文]
【出力】
1. 感謝・満足が書かれている点(箇条書き)
2. 不満・要望が書かれている点(箇条書き)
3. 事実の確認が必要な点(社内で調べることを、質問の形で)
推測で補わず、本文に書かれていることだけを使ってください。
3に出た質問は、担当者が社内の記録で確かめます。確かめた結果を、次の指示文の事実メモに入れます。
指示文2:返信案を2案作る
あなたは、注文住宅の会社の口コミ返信を下書きする担当です。
Googleの口コミへの返信案を、2案作ってください。
【星の数】[星の数]
【口コミ本文】
[口コミ本文]
【社内で確認できている事実】
[確認済みの事実]
【条件】
- 丁寧で落ち着いた文体、150〜250字
- 書き出しは、口コミへのお礼
- 口コミに書かれた内容のうち、具体的な1点に触れる
- 上の事実に書いてあることだけを根拠にする。書いていないことは推測で補わない
- お客様の名前・住所・現場名・担当者名は書かない
- 責任の認定、補償・値引き・再工事などの約束は書かない
- 「必ず」「絶対」など、結果を保証する言葉は使わない
【出力】
返信案Aと返信案B。そのあとに、人が確認すべき点を3つ、箇条書きで。
指示文3:低評価の返信を、受け止め重視に直す
出てきた案が、反論や言い訳に聞こえるときに使います。
上の返信案を、次の点で直してください。
- 最初の2文で、お客様の気持ちを受け止める
- 事実の説明は、確認できたことだけを1文にする
- 弁解に聞こえる表現(「ただ」「しかし」など)を減らす
- 詳しく伺いたい旨を、最後に一文だけ添える(連絡先は[連絡先]のままにする)
連絡先は、投稿前に担当者が入れて確かめます。AIに電話番号やメールアドレスを作らせません。
出力はどう読む?完成例(架空)
次は、編集部が架空の口コミと事実メモから作った見本です。ChatGPTの実測出力ではありません。
| 入力 | 内容 |
|---|---|
| 口コミ(星2) | 担当のAさんは丁寧でしたが、完成が遅れたのが残念でした。 |
| 確認済みの事実 | 工期は天候で約1週間延びた。事前に連絡済み。 |
返信案の例は、次のようになります。
このたびは、お忙しいなかクチコミをお寄せいただき、ありがとうございます。完成のお引き渡しが予定より遅れ、ご不安な思いをおかけしたことを、真摯に受け止めております。天候の影響で工期が延びたことをお伝えしておりましたが、ご負担をおかけしたことに変わりはございません。担当の対応をお褒めいただけたことは、励みになります。
読むときは、事実メモにない内容が混ざっていないかを確かめます。この例では、「約1週間」という日数を、あえて本文に出していません。
うまくいかないときの直し方
| 症状 | 直し方 |
|---|---|
| 事実にない説明が入る | 「事実メモに書いてあることだけを根拠に」と、もう一度指示する |
| 謝りすぎて責任を認めている | 「責任の認定・補償の約束は書かない」を、条件に足す |
| どの口コミにも使える定型文になる | 「口コミに書かれた具体的な1点に触れる」を、条件に足す |
| 文が長い | 字数を「150〜200字」と、狭めて指示する |
投稿する前に何を確認する?
AIの返信案は、下書きです。投稿の前に、次の5点を確認します。
- 書かれた事実が、社内の記録と合っている
- お客様の名前・住所・現場が特定できる内容がない
- 責任の認定や、補償・値引きの約束を、担当者の判断なしに書いていない
- 電話番号・メールアドレスは、担当者が入れて確かめた
- 責任者が、最終の文面を読んで承認した
不適切な口コミは、Googleのポリシーに沿って報告できます。報告の手順は、公式ヘルプで確認してください。返信の根拠を資料にそろえる考え方は、FAQを作る記事でも解説しています。入力欄に埋めるだけで指示文が組めるのは、指示文ビルダーです。
よくあるご質問
口コミ返信は、ChatGPTの文章をそのまま投稿してよいですか?
投稿前に必ず人が読んでください。事実と違う内容、責任を認めるような表現、補償の約束が混ざることがあります。担当者が記録と照合し、責任者が承認してから投稿します。
低評価の口コミには、どう返信すればよいですか?
まず受け止める言葉を書き、社内で確認できた事実だけに触れます。確認できていないことは断定せず、詳しく伺いたい旨を案内する形にします。反論や言い訳に聞こえる書き方は避けます。
口コミ本文をChatGPTに貼っても大丈夫ですか?
先に社内のAI利用ルールを確認してください。お名前・住所・現場名・担当者名などが含まれる場合は、伏せてから入力します。学習設定は、各サービスの公式ヘルプで確認します。
返信は、すべての口コミにしたほうがよいですか?
返信する・しないの方針は、社内で決めてください。ここでは、返信を書くと決めた口コミの下書きの作り方を説明しています。投稿の手順は、Googleの公式ヘルプで確認できます。
登録や資料請求は必要ですか?
不要です。本文の指示文と、入力ツールを、登録なしで使えます。