営業が入力しないツールとは?入力ゼロのAI商談解析という考え方

営業が入力しないツールとは?入力ゼロのAI商談解析という考え方

営業がツールに入力しないのは、操作が難しいからではありません。ツールが入力させようとするからです。入力をなくすと営業のやることがどこまで減るのか、録音から解析までの流れ、お客様への伝え方、録音を出さない営業がいたときの進め方を解説します。

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この記事の要点

  • 営業が入力しないのは、操作が難しいからではなく面倒だから
  • 営業がやるのは2つだけ。商談を録音する、ワンタップで取り込む
  • 取り込んでから解析が終わるまで約5分。その間は席を外していい
  • お客様には「議事録をお送りしたいので」と伝える。アンケートに了承欄も作る
  • 出さない営業がいても説得しない。使いたいチームから始めて広げる

営業がツールに入力しないのは、操作が難しいからではありません。ツールが入力させようとするからです。ALLGRIT セールスAIは、その入力をなくしました。営業がやるのは、商談を録音して取り込むことだけです。どこまで自動で埋まるのかを説明します。

営業が入力しないのは、面倒だから

ツールを導入するとき、会社は操作研修に時間をかけます。でも現場が止まるのは、操作の前です。

商談が終わったあと、営業はもう一度その内容を思い出して打ち込みます。止まるのはここです。

住宅の商談は1件が長く、覚えることも多い。家族構成、予算、土地、競合、次回のアポ。商談が終わったとき、営業はもう次のお客様の対応に移っています。入力は後回しになります。

検討期間も長い。半年から1年のあいだに何度も商談があり、そのたびに入力が増えます。「入力の習慣がつくまで何年もかかった」という話も珍しくありません。

もうひとつ困るのがメモ欄です。分けて入れたい情報ほど、営業はメモ欄にまとめて書きます。そのほうが速いからです。台帳は埋まって見えますが、あとから探せません。この話は工務店の顧客管理ソフトは何で選ぶかで詳しく書きました。

入力を求めるかぎり、定着するかどうかは営業のやる気次第になります。

「入力ゼロ」は、どこまでゼロか

入力をなくすと、営業がやることは2つだけになります。商談を録音する。ワンタップで取り込む。これだけです。

やること入力させるツール入力ゼロのAI商談解析
議事録商談のあとに思い出して書くAIが会話から作る
顧客カルテ・検討状況項目ごとに手で入れるAIが会話から埋める
お客様との紐付け一覧から選ぶAIがやる
案件の作成新規登録して項目を埋めるAIがやる
競合の登録気づいた人が入れるAIが会話から拾って判定する
次回アポイント手で登録するAIが日程を読み取ってカレンダーに入れる

大事なのは、AIが取り違えないことです。自動で入るツールは他にもありますが、間違いが多ければ人が直すことになります。それでは確認という作業が新しく増えるだけです。

精度を決めるのは、話者を分けられるかどうかです。お客様の発言と営業の発言が混ざっていると、どちらが言ったのか分かりません。「土地はもう決まっている」と言ったのがお客様か営業かで、記録の意味は逆になります。

解析で見るのは、資金・土地・時期・競合・自社の評価ポイント・親族の6つです。汎用ツールが出す話者比率や質問数は、住宅ではほとんど役に立ちません。どの家族がどこで迷っているかは、この6つのうちどれが埋まっていないかで分かります。

汎用のAI議事録との違いは汎用AI議事録の限界、製品の選び方は商談解析AIの選び方にまとめました。

録音してから、解析が終わるまで

流れはこうです。時間の感覚がつかめると、現場に説明しやすくなります。

  1. 商談を録音する(推奨のレコーダー、またはスマートフォン)
  2. ワンタップで取り込む — 営業がやるのはここまで
  3. AIが解析する(約5分)— この間、営業は席を外して構いません
  4. 戻ってくると、議事録・顧客カルテ・検討状況・次回アポまで埋まっている

営業の手が止まるのは2番だけです。3番は待つだけなので、他の仕事をしていても、休憩に行っていても進みます。教えることが1手順しかないので、パソコンが苦手な営業でも使えます。

時間にするとこうなります。議事録は1件あたり30分ほどかかっていたものが0分になります。商談は営業1人あたり月20件ほどあるので、1人で月10時間前後が空きます。

コツは、商談が終わったその場で取り込むことです。ワンタップなので、席に戻る前に済ませてしまえば溜まりません。

録音は初回接客から始めてください。住宅は初回接客で決まる部分が大きく、契約率を動かす材料はここに集まっています。2回目以降だけ録っても、お客様がなぜ自社を選んだのか、選ばなかったのかが分かりません。

記録に何が入るのかはAI商談記録とはで説明しています。

録音を、お客様にどう伝えるか

導入前にいちばん多い心配がこれです。伝え方を決めておけば、まず問題になりません。

現場でうまくいっているのは、この一言です。

議事録を作ってお送りしたいので、録音させていただけますか。

お客様の得を先に言うのがコツです。「解析のため」「記録のため」と言うと、お客様は身構えます。議事録が届くなら、聞いている側にも得があります。

それと、口頭だけに頼らないでください。来店後アンケートに、録音の了承欄を作っておきます。

場面やること決めておくこと
接客のはじめ一言で伝えて、その場で了承をもらう言い方を全社で揃える
来店後アンケート了承欄にチェックをいただくアンケートの様式に欄を足す
ふだんの運用了承をもらった商談から録音する誰が確認するかを決める

口頭だけだと、担当者によって言い方が変わります。忙しい日には言い忘れも出ます。アンケートに欄が1つあれば、誰が接客しても同じになります。様式を直すのは最初の1回だけです。

初回接客で何を聞くかは初回接客のヒアリング項目にシートを用意しました。

録音を出さない営業がいたら

全員が最初から出してくれるわけではありません。多いのは、成績のいい営業が録音を出したがらないケースです。

ここで説得すると「監視されている」と受け取られて、逆効果になります。順番を変えてください。

進め方やること起きること
①全社で義務にするルールを出して全員に録音させる出さない人との押し問答になる
②使いたいチームから始める1店舗・1チームで先に貯める結果が出て、他の拠点が見に来る

理由は単純です。データが増えるほど、営業の手間は減っていきます。 溜まった商談データから、次の一手が提案されるようになるからです。傾向が見えはじめるのが10時間分の商談、競合判定や商談シナリオの精度が上がるのが50商談ほどからです。

先に楽になった人が出てくれば、出していなかった営業も自分から動きます。ルールで縛るのは、そのあとで間に合います。

成績のいい営業ほど効くのは、次の商談の準備が楽になることと、自分の営業を記憶ではなく記録で振り返れることです。

導入のときに決めること

入力がなくなっても、会社が決めることは残ります。次の3つです。

  • どの商談を録音するか — 初回接客は全件、のように範囲をはっきりさせる
  • お客様にどう伝えるか — 前の章の一言とアンケートの欄を揃える
  • 結果を誰がいつ見るか — 週1回の会議に組み込む

3つ目が抜けると、記録は溜まるのに誰も見ない状態になります。 入力をなくすところまではツールの仕事ですが、見る場面を作るのは会社の仕事です。

実際、画面をいちばん開いているのは営業マネージャーです。担当者に聞かなくても案件の状況が分かるので、会議が事実確認から打ち手の相談に変わります。会議の進め方は営業会議では何を見るか、記録が続かない理由は住宅営業の顧客管理はなぜ続かないのかに書きました。

まとめ

営業はデジタルが嫌いなのではなく、同じことを2回やるのが嫌なだけです。入力をなくせば、やることは録音してワンタップで取り込むだけになります。解析は5分ほどで終わります。

お客様には「議事録をお送りしたいので」と伝え、来店後アンケートに了承欄を作ってください。出さない営業がいても説得しません。使いたい人がいるチームから広げます。

何の数字が動いたかは住宅会社のAI営業の活用事例、画面はサービス紹介資料、実際に切り替えた会社は導入事例でご覧ください。

よくあるご質問

入力は本当にゼロになりますか?

営業がやるのは、商談を録音してワンタップで取り込むことだけです。議事録も顧客カルテも検討状況も自動で埋まります。お客様との紐付けや案件の作成もAIがやります。取り違えがほとんど起きないので、あとから直す作業も出ません。

取り込んでから、結果が出るまでどのくらいですか?

5分ほどです。取り込みはワンタップで終わり、あとは待つだけなので、その間は席を外していただいて構いません。戻ってきたときには解析が終わっています。

録音することを、お客様にどう伝えればいいですか?

「議事録を作ってお送りしたいので、録音させていただけますか」がいちばん自然です。お客様の得を先に言うのがコツです。あわせて、来店後アンケートに録音の了承欄を作っておくと、言い忘れが起きません。

録音には何を使いますか?

推奨のAIボイスレコーダーか、お手持ちのスマートフォンです。専用の端末は必須ではありません。パソコンが苦手な方でも使えます。

録音を出さない営業がいたらどうしますか?

説得しないでください。使いたい人がいる店舗やチームから始めて、そこで結果が出ている状態を作るほうが早く進みます。データが増えるほど営業の手間は減っていくので、先に楽になった人が出てくれば、他の営業も自分から動きます。

出典・参考

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