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初回接客のヒアリング項目とは?そのまま使えるシートと質問例

公開: 著者:河野 清博
初回接客のヒアリング項目とは?そのまま使えるシートと質問例

住宅の初回接客で確認すべき項目は、時期・資金・土地・建物・ご両親・他社の6つです。当社が運営する注文住宅の相談窓口「auka」の送客データでは、次回アポが取れた商談と取れなかった商談で、成約率に5倍以上の差がありました。この記事では、そのまま使えるヒアリングシートと質問例、聞く順番をまとめます。

初回接客で決まってしまう理由

住宅の検討は、結婚相手を選ぶゲームに例えられます。**2か月で5回しか会わずに相手を決める。ただし会える相手はほぼ無限にいる。**この条件のとき、初回の印象が普通だった相手をわざわざ選ぶ理由はありません。

注文住宅の検討はこれに非常に近い構造です。「この人は微妙だったから次に行こう」が簡単にできてしまいます。以前は3回目まで粘って店長に同席してもらい、そこで挽回する進め方もありましたが、検討のスピードが上がった現在は1回目で判断されることが増えました。

だから、初回接客の質を上げることが最も確実な打ち手になります。

完璧な初回接客の2つの条件

満たすべき条件は2つです。

  1. 次回アポが取れている
  2. お客様の中で、何かのカテゴリーで1番手を取れている

1つ目は分かりやすい指標です。次にまた会いたいと思われた時間だったかどうかが、アポの有無に表れます。ただし、食い下がって「アポだけでもお願いします」と取ったアポは質が違います。

そこで2つ目が要ります。「性能重視で選ぶならここだな」「担当者で選ぶならこの人だな」というように、何かの軸でお客様の中の1位を取れている状態です。この位置づけが番手につながります。

当社代表の見立てでは、この2つを満たす初回接客ができている営業は10人に1人ほどです。うまい人でも毎回できるわけではありません。裏を返せば、10回に1回を2回、3回に増やすだけで、全体の中でかなり上位に入れます。

ヒアリングシート(6項目・質問例つき)

そのまま印刷して使える形にまとめました。項目は購買心理の6ステップでいう問題点共有のハードルと対応しています。

#項目確かめること質問例
1時期いつ建てたいか。動機となる出来事はあるか「いつごろのご入居をお考えですか」「何かきっかけがあって動き出されたんですか」
2資金総額の目安。土地と建物の配分。自己資金と借入の考え方「土地と建物あわせて、どのくらいでお考えですか」「ご融資のご相談はもうどこかでされましたか」
3土地エリア・広さ・条件。土地ありかなしか「エリアはもう絞られていますか」「お土地探しからのご相談でしょうか」
4建物間取り・性能・デザインの要望。譲れない条件「いまのお住まいで、これは変えたいという点はありますか」「ご家族の中でご要望は分かれていますか」
5ご両親反対の有無。援助の話。同居や近居の予定「ご実家の皆さまは、家づくりについて何かおっしゃっていますか」
6他社検討中の会社。何が良かったか「ほかにもうご覧になった会社さんはありますか」「そちらはどんなところが良かったですか」

**全部を埋めることが目的ではありません。**埋めようとすると尋問になり、会話が止まります。

聞く順番

順番は、答えやすいものから聞きにくいものへ並べます。

項目理由
1時期事実確認で答えやすく、検討の温度も分かる
2建物話したいことなので、お客様の口が動く
3土地具体的な相談に入りやすい
4ご両親家族の話の流れで自然に出せる
5資金信頼がないと濁される
6他社最も聞きにくい。相談相手と認められて初めて正直に答えてもらえる

5と6が正直に返ってくるかどうかが、その時点の信頼の目安です。年収を聞いて「まあ500万くらいですかね」と濁されるうちは、まだ相談相手として認められていません。その場合は無理に聞かず、お客様の関心がある分野で役に立つ情報を提供することを優先します。

聞きにくいことに自分から触れられるかどうかが、売れる営業とそうでない営業を分ける点でもあります。

聞けていない項目を、次回の理由に変える

初回で6項目すべてが埋まることはまずありません。大事なのは、埋まらなかった項目を次にお会いする理由に変えることです。

これが、次回アポと、聞けていない項目の両方を同時に解決するやり方です。展示場での接客の進め方では、この「次に会う理由をつくる」考え方を詳しく解説しています。

聞けたかどうかを、記憶ではなく記録で確かめる

初回接客の課題は、何を聞けて何を聞けなかったかが担当者の記憶にしか残らないことです。日報に書かれるのは要約なので、聞けなかった項目は最初から書かれません

商談を録音して解析すると、6項目のうちどこが埋まり、どこが空欄のままかを機械的に判定できます。ALLGRIT セールスAI では、会話から要望を整理したうえで、まだ聞けていない項目と、その質問文まで示します。録音をお客様にどう伝えるかは商談の録音の伝え方にまとめました。

初回接客の中身が残るようになると、マネージャーは「今月の初回接客のうち、他社を聞けたのは何件か」を数えられるようになります。感覚での指導が、項目ベースの指導に変わります。

まとめ

初回接客で確認すべきは、時期・資金・土地・建物・ご両親・他社の6項目です。答えやすい順に聞き、聞けなかった項目は次回お会いする理由に変えます。次回アポの有無で成約率に5倍以上の差がつくため、ここに手を入れる価値は大きくなります。

初回接客の詳しい解説は住宅経営チャンネルの動画でもご覧いただけます。聞けた項目を記録として残す仕組みは機能一覧を、実際に運用を変えた住宅会社の例は導入事例をご覧ください。

よくあるご質問

初回接客で全部の項目を聞き切るべきですか?

聞き切る必要はありません。むしろ全部埋めようとすると尋問のようになります。聞けなかった項目は、次回お会いする理由に変えるほうが商談は続きます。

資金や他社のことは聞きにくいのですが、どうすればいいですか?

聞きにくいことを聞けるかどうかが、その時点でお客様に相談相手として認められているかの目安になります。濁される場合は、先に関心のある分野で役に立つ情報を提供してください。

初回で失敗した場合、後から挽回できますか?

難しくなります。以前は店長同席などで持ち上げる方法がありましたが、検討のスピードが上がった現在は1回目で判断されることが多く、初回の質を上げるほうが確実です。

完璧な初回接客ができている営業はどのくらいいますか?

当社代表の見立てでは、住宅業界全体で10人に1人ほどです。裏を返せば、ここには大きな伸びしろが残っています。

出典・参考

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