住宅会社の職種別の採用面接シートをChatGPTで作るには?

住宅会社の職種別の採用面接シートをChatGPTで作るには?

営業・設計・現場監督の仕事内容を渡し、共通質問・深掘り質問・記録欄の面接シートをChatGPTの下書きで作る手順です。公正な採用選考の考え方、個人情報の扱い、不適切な質問の除外手順、架空の完成例まで。

この記事の要点

  • 職務要件から、職種別の質問と記録欄を下書きできる
  • 本人に責任のない事項・思想信条は聞かない。AIが出した質問も面接前に除外する
  • 応募者の個人情報はAIに入れない。合否は面接官が判断する
  • プロンプト3本と架空の完成例、CSV・テキスト見本つき

ChatGPTで採用面接シートを作るには、職種ごとの仕事内容を渡し、共通質問・深掘り質問・記録欄の下書きを出させます。応募者の個人情報は入れず、合否はAIに任せません。 質問は面接前に担当者が点検して確定します。

面接シートは6つの手順で作る

全体像は次のとおりです。各手順は後の節でプロンプトつきで説明します。

  1. 承認済みの求人票と、職種ごとの任せる仕事をそろえる
  2. 応募者の情報を入れず、新しい会話に貼る
  3. プロンプト1で、職務要件を観察できる行動に整理する
  4. プロンプト2で、職種別の共通質問と深掘りを作る
  5. 面接官が、職務に関係しない質問がないか点検して除く
  6. プロンプト3で、印刷・Excel編集できる記録欄にする

作るのは面接官が使う下書きです。質問の確定と、採否の判断は人が行います。

どのAIに何を任せる?

AIが担当するのは、整理・文章化・表づくりです。何を聞くか、どう評価するか、誰を採るかは人が決めます。

担当今回の役割
ChatGPT職務要件の整理、質問案、記録欄の整形
面接官質問の点検、面接の実施、所見と採否の判断
採用責任者求人票の確定、面接シートの最終承認

質問の根拠は、担当する仕事に必要な経験や行動です。年齢や性別で質問の難しさを変えたり、話し方だけで性格・能力を断定したりしません。

面接で聞いてはいけないことは?

厚生労働省は、採用選考の基本を「応募者の基本的人権を尊重すること」と「応募者の適性・能力に基づいた基準で行うこと」としています。本籍・出生地や家族の職業など本人に責任のない事項、宗教・支持政党など思想・信条にかかわる事項は、採用基準にしないよう求めています。

採用側に採否の意図がなくても、応募用紙に書かせたり面接で尋ねたりすると、就職差別につながるおそれがあるとされています。公式のよくある質問では、AIを使う場合も同じ考え方を守るとされています(検索結果の抜粋で確認。本文は公式で確認)。

AIは、こうした質問を出すことがあります。次の手順で、面接前に除外します。

手順やること
1質問案を、職務要件の行と1つずつ対応させる
2対応する職務がない質問に印を付ける
3家族・出身地・宗教・支持政党・生活状況などを聞く質問を削る
4判断に迷う質問は、削るか採用責任者に相談する
5公式の「採用選考時に配慮すべき事項」と見比べる

細目は断定せず、厚生労働省の公式ページで確認してください。公式の基準を超えて、自社で「聞かない事項」を決めておくこともできます。

求人票と応募者の情報はどう扱う?

ChatGPTの新しい会話に、承認済みの求人票と職務要件だけを貼ります。質問を作る段階では、応募者の履歴書や氏名は使いません。 入力前に、次の3点を確認します。

確認すること実務でのやり方
社内ルール外部AIへの入力が認められているか、先に管理者へ確認する
応募者の情報氏名・住所・生年月日・履歴書は入れない
面接メモ使うときは匿名化し、発言IDで呼ぶ

学習設定の項目名や初期値は、プランや時期で異なります。ChatGPTの公式ヘルプで確認してください。設定を確認しても、個人情報を入れてよいことにはなりません。

以下は架空の募集条件です。職務要件の入力見本も用意しています。必須資格や勤務条件は実際の求人票で確認し、見本から補わないでください。

項目架空の入力例
営業初回相談、要望整理、設計への引き継ぎを担当
設計営業からの要望を整理し、社内確認を経て変更案を作る
現場監督工程変更の影響を確認し、関係者へ連絡する
共通分からない事項を確認して回答する、記録を残す
面接の進め方仕事説明5分、経験質問15分、職種課題10分、本人の質問10分

この時間配分は例で、採用効果を検証した標準ではありません。経験者は実際の行動、未経験者は関連経験や想定場面での考え方を確認します。

3本のプロンプトで面接シートを作る

前の出力を確認してから次へ進みます。置き換える場所は次のとおりです。

[ ]の中入れるもの
[求人票・職務要件]承認済みの求人票と、職種ごとの仕事内容
[確認済み職務要件]プロンプト1の結果を、担当者が直したもの
[確認済みの質問案]点検して、不適切な質問を除いた質問案

プロンプト1:仕事に必要な行動を整理する

住宅会社の採用面接を準備します。求人票・職務要件:[貼る]
職種ごとに、任せる仕事/確認したい行動/質問で確認する根拠を表にする。
曖昧な「コミュニケーション力」は、説明・確認・記録など観察できる行動に分ける。
入力にない必須資格・経験年数・勤務条件は追加しない。
性別・年齢・家族・本籍・思想信条から適性を推測しない。
まず職務要件の整理だけを出し、私の確認を待つ。

プロンプト2:職種別の共通質問を作る

確認済み職務要件:[貼る]
営業・設計・現場監督それぞれの面接質問を作る。
各行は確認項目/共通質問/深掘り質問/回答で確かめる具体的行動。
経験を聞くときは、状況・本人の役割・本人の行動・結果・振り返りを区別する。
未経験者用には、同じ確認項目に対応する短い想定場面を別欄に用意する。
家族・出生地・宗教など職務に関係のない質問を入れない。
同じ職種の応募者には同じ共通項目を使える構成にする。

出てきた質問は、そのまま使いません。前の節の手順で点検し、職務に関係しない質問を除きます。

プロンプト3:面接官が使う記録欄へ整形する

確認済みの質問案を、印刷・Excel編集できる面接シートにする。
列:職種/確認項目/質問/深掘り/回答の原文/確認できた行動/未確認/面接官の所見。
回答・行動・所見の欄は空欄。模範回答や自動採点を埋め込まない。
「未確認」を「能力なし」と変換しない。採否・順位・性格診断は出力しない。
末尾に、本人からの質問/会社が回答した内容/持ち帰った確認事項の欄を付ける。

3職種の完成例をどう使う?

以下は編集部が架空の職務から作った見本です。ChatGPTの実測出力や、採用の成功を保証する質問集ではありません。3職種の面接シートCSVには、各職種の質問と空白の回答欄があります。

職種共通質問例
営業要望の背景を聞き、提案を変えた経験を教えてください。見るのは、本人が何を質問し何を変更したか
営業その場で答えられなかった質問へ、どう対応しましたか。見るのは、確認先・回答の約束・記録
設計条件が両立しなかった場面で、どう整理しましたか。見るのは、制約と希望の区別、確認した相手
設計変更案の根拠を、関係者へどう伝えましたか。見るのは、変更前後と未確定事項の説明
現場監督工程変更が起きたとき、何から確認しましたか。見るのは、影響を受ける工種・担当者・順序
現場監督認識違いを防ぐため、連絡内容をどう残しましたか。見るのは、確認結果と次の行動の記録

未経験の営業なら「収納を増やしたいと相談されたら、最初に何を確認しますか」と聞きます。正解の言い回しへの一致ではなく、背景を確かめようとしているかを見る材料にします。

設計や現場監督の課題では、資格が必要な判断を無資格者へ実行させません。「誰に何を確認するか」を含めます。安全対策の適否を、AIの模範回答で採点することもしません。

面接後の記録と質問の見直しはどうする?

架空の営業応募者が「希望を聞いて設計へ伝えた。お客様は喜んでいた」と回答したとします。これだけでは、どんな質問をしたか、本人の担当範囲は分かりません。AIが「高い提案力」と補うと、根拠のない評価になります。

記録を整理するときは、匿名化したメモを使います。採否・順位・点数は付けさせず、面接官が検討する材料にとどめます。

匿名化した面接メモ:[発言ID付きで貼る]
列:発言ID/回答の原文/具体的に確認できた行動/未確認/追加質問案。
本人の行動とチーム全体の成果を分ける。
「喜んでいた」などの自己評価を客観的な成果へ書き換えない。
話し方から性格・健康状態・将来の活躍を推測しない。
採否・順位・点数は付けず、面接官が検討する材料として整理する。
区分完成例
原文希望を聞いて設計へ伝えた。お客様は喜んでいた
確認できた内容要望を設計へ伝えたとの本人の説明
未確認質問内容、本人の担当範囲、伝達方法、結果の根拠
追加質問何を聞き、どのような形で設計へ伝えましたか

面接記録の整理見本を用意しました。同じ質問でも、詳細を聞けた人と聞けなかった人がいる場合は、情報量の違いを能力差と即断しません。

直し方は次のとおりです。

症状直し方
家族や出身地を聞く質問が出た削除し、プロンプト2に「職務に関係しない質問を入れない」を再指示する
「能力が低い」と書かれた「未確認」と「能力なし」を分けるよう指示し直す
点数や順位が付いた評価欄を削り、採否は面接官が検討すると指示する
求人票にない条件が入った求人票の該当行を示し、追加した条件の削除を指示する

求人票と質問は、定期的に照合します。次のプロンプトを使います。

求人票と面接シートを照合してください。[両方を貼る]
求人票にない必須条件、職務と関係しない質問、誘導質問を一覧にする。
問題箇所/確認する職務との関係/修正案の順で示す。
修正案は本人の具体的な行動を聞く内容とし、私の確認前に評価基準を変更しない。

求人票にない条件が見つかったときは、面接の場で条件を増やさず、募集内容と役割を先に整理します。応募を集める文章は求人原稿、入社後の習得計画は新人育成で扱います。採用後の教材はマニュアル作成へつなぎます。

個人の面接記録は、閲覧できる人と保存期間を社内で決めて管理します。

よくあるご質問

完成例は実際のAI出力ですか?

編集部が架空の条件から作った見本です。実際の出力は入力と環境で変わり、採用の成功を保証するものではありません。

AIに合否を判断させてよいですか?

いいえ。AIは質問と記録の整理だけに使い、採否・順位・点数は面接官が職務に関係する根拠で判断します。

応募者の履歴書や面接メモをChatGPTに入力してよいですか?

質問づくりの段階では応募者の情報を入れません。記録の整理に使う場合も、先に社内ルールを確認し、氏名・住所などは外して匿名化します。

AIが家族や出身地を聞く質問を出したらどうしますか?

面接前に削除します。除外の手順は本文の表と、求人票との照合プロンプトで確認できます。細目は厚生労働省の公式情報で確認してください。

登録や資料請求は必要ですか?

不要です。本文のプロンプトとCSV・テキスト見本は登録なしで使えます。

出典・参考

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